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離婚で住宅を財産分与した際の贈与税について解説します!
2022.09.06
離婚時の財産分与についてご存知でしょうか。
離婚時には夫婦で築き上げてきた財産をそれぞれの貢献度によって分配する必要があります。
また、離婚時の財産分与には贈与税は課税されません。
今回は山口市、防府市周辺の方に向けて、離婚で住宅を財産分与した際の贈与税についてご紹介します。
□離婚時の贈与税について
民法第768条1項において、離婚時に相手方へ財産の分与を請求できると規定されています。
原則としてその財産分与請求権に基づいて受領した財産には贈与税が課税されません。
しかし、例外があるため注意する必要があります。
以下では、財産分与において贈与税がかからない理由とその例外についてご紹介します。
婚姻期間中に築いた財産は夫婦が協力して得た共有財産であるため、財産分与はそれを分ける行為です。
つまり、自分達の財産を受け取っただけと判断されるため原則的に贈与税はかかりません。
専業主婦や専業主夫の場合でも、お金を稼げるのは相手の支えがあってこそであるため、同様の考え方になります。
しかし、以下の場合は贈与税がかかることがあります。
1つ目は分与された財産が多すぎる場合です。
夫婦の財産状況や婚姻期間から判断しても、分け与えられた財産が多すぎる場合は贈与税がかかるケースがあります。
この判断の明確な基準はないため、不安な方は当社までお問い合わせ下さい。
2つ目は税金逃れのための離婚と認められた場合です。
財産分与に贈与税がかからないことを利用した離婚と判断された場合は、贈与財産全てに贈与税がかかります。
□贈与税の課税の判断が微妙なケース
*離婚が成立する前に名義を変更する場合
離婚成立前、つまり婚姻中に財産を移転すると財産分与ではなく、贈与となるため贈与税がかかります。
そのため、正式に離婚した後に、不動産の名義を変更しましょう。
*子や親族などの第三者に対して財産を渡した場合
財産分与は夫婦間のみに適用されるため、第三者に財産を渡した場合は、贈与とみなされ贈与税がかかります。
夫婦の共有財産を分けることが財産分与であるという点を意識しておきましょう。
また、判断に迷うケースがあれば、お気軽に当社までご相談ください。
□まとめ
今回は山口市、防府市周辺の方に向けて、離婚で住宅を財産分与した際の贈与税についてご紹介しました。
離婚時には原則として贈与税は課税されませんが、例外があるため注意しましょう。
また、ご自身で贈与税の課税の判断が困難な場合は、ぜひ当社までご相談ください。