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特定空き家になると固定資産税はいくら?増税回避の管理と対策
2025.12.31

空き家を所有されている方にとって、その管理は長期的な課題であり、予期せぬ負担が発生する可能性も考慮しなければなりません。
特に、建物の老朽化や適切な管理が行き届かない場合、「特定空家」に指定され、固定資産税が大幅に増額されるリスクがあります。
この税負担の増加は、所有者にとって大きな経済的打撃となりかねませんが、その仕組みを理解し、適切な対策を講じることで、リスクを最小限に抑えることが可能です。
今回は、特定空家になった場合の固定資産税の増税額とその背景、そして増税リスクを回避するための具体的な方法について解説します。
特定空家になった場合の固定資産税の増税額
近年、管理不全な空き家に対する自治体の対応は厳格化しており、「特定空家」に指定されるケースが増加しています。
特定空家に認定されると、これまで受けていた税制上の優遇措置が適用されなくなり、固定資産税が跳ね上がる可能性があります。
この税額の急増は、所有者にとって無視できない経済的負担となります。
住宅用地特例が適用除外される仕組み
本来、居住用の建物が建っている土地(住宅用地)は、固定資産税に関して「住宅用地特例」という軽減措置が適用されます。
具体的には、土地の面積に応じて、固定資産税評価額が1/6(小規模住宅用地:200㎡以下)または1/3(一般住宅用地:200㎡超)に減額されます。
これは、住宅の確保とその維持を奨励するための制度です。
しかし、空き家が「特定空家」に指定されると、この住宅用地特例の適用対象から外れることになります。
特定空家とは、そのまま放置すれば倒壊等のおそれのある状態、著しく保安上危険となるおそれのある状態、著しく衛生上有有害となるおそれのある状態、その他、周辺の生活環境の保全に支障がある状態にあると認められた家屋およびその敷地のことを指します。
このような状態の土地は、もはや良好な居住環境の維持に貢献しているとはみなされず、特例措置の趣旨に反するため、軽減が解除されるのです。
固定資産税の具体的な増税額の目安
住宅用地特例が適用除外された場合、固定資産税は大幅に増額されます。
例えば、評価額6,000万円の土地に建つ空き家が特定空家に指定された場合を考えてみましょう。
この土地が小規模住宅用地(200㎡以下)であった場合、住宅用地特例により固定資産税は評価額の1/6、すなわち1,000万円(6,000万円÷6)にかかる税率(標準税率1.4%と仮定)となります。
しかし、特定空家になるとこの特例が適用されなくなり、原則として住宅用地以外の土地に対する税率(通常は評価額の1.4%)が適用されます。
つまり、6,000万円全額に対して税率がかかるため、税額は約84万円(6,000万円×1.4%)となり、特例適用時の約16.7万円(1,000万円×1.4%)と比較して、約5倍もの増税となる計算です。
一般住宅用地(200㎡超)の場合でも、軽減率が1/3からなくなるため、税額は3倍になります。
このように、特定空家への指定は、固定資産税負担を劇的に増加させる要因となるのです。
空き家の固定資産税増税リスクを回避する方法
特定空家への指定による固定資産税の急増リスクは、適切な管理と対策によって回避することが可能です。
所有者自身の努力はもちろん、必要に応じて専門家のサポートを活用することも有効な手段となります。
特定空家に指定されないための具体的な管理方法
特定空家に指定されないためには、まず、空き家が「放置され、危険な状態にある」と判断されないよう、日頃からの適切な管理が不可欠です。
具体的には、定期的に敷地を訪れ、建物の外観(屋根、外壁、雨どいなど)や庭(雑草の繁茂、樹木の越境など)の状態を確認し、必要に応じて清掃や手入れを行うことが求められます。
また、建物内部についても、換気や水回りのチェック、郵便物が溜まったままにならないような配慮が必要です。
さらに、家屋の破損や劣化が進んでいる場合は、早めに専門業者に相談し、修繕を行うことが推奨されます。
これらの管理を継続的に行うことで、自治体からの指摘を受けるリスクを低減させることができます。
行政からの指導への適切な対応策
万が一、自治体から空き家について「特定空家」に該当する可能性がある旨の指導や勧告を受けた場合は、決して無視せず、真摯に対応することが極めて重要です。
まずは、自治体の担当部署に連絡を取り、どのような点が問題視されているのか、具体的な指摘内容を正確に把握しましょう。
その上で、指摘された問題点を解消するための改善計画を立て、可能な限り速やかに実行に移す姿勢を示すことが大切です。
例えば、すぐに修繕が難しい場合でも、業者に見積もりを依頼している、解体計画を進めているなど、具体的な対応状況を伝えることで、行政側も状況を理解しやすくなります。
誠実な対応は、事態の悪化を防ぎ、結果的に固定資産税の増税を回避する可能性を高めます。
遠方居住者向けの管理代行サービスの内容と費用
遠方に居住している、あるいは仕事などで忙しく、空き家の管理に十分な時間を割けないという所有者も少なくありません。
そのような場合に有効なのが、専門の管理代行サービスを利用する方法です。
管理代行サービスでは、定期的な物件の巡回・点検、清掃、草刈り、郵便物の受け取り・転送、簡単な修繕手配、近隣住民からのクレーム対応などを代行してくれます。
サービス内容は業者によって異なりますが、月額1万円~3万円程度が相場とされており、オプションで空き家管理士による詳細な建物診断や、必要に応じたリフォーム・解体工事の手配なども依頼可能です。
これらのサービスを適切に利用することで、自身で管理できない状況下でも空き家の状態を良好に保ち、「特定空家」への指定リスクを回避し、結果として固定資産税の急増を防ぐことができます。
まとめ
空き家を所有する上で、「特定空家」に指定されることによる固定資産税の急増は、避けては通れないリスクの一つです。
住宅用地特例が適用除外されることで、税負担が数倍になる可能性があり、その額は決して少なくありません。
しかし、このリスクは、日頃からの計画的な管理、例えば定期的な巡回や清掃、必要に応じた修繕を行うことで、十分に回避可能です。
また、行政からの指導があった際には、誠実かつ迅速に対応することが重要となります。
遠方居住者や多忙な方にとっては、管理代行サービスの活用が有効な解決策となり得ます。
空き家の適切な管理は、税負担の増加を防ぐだけでなく、地域環境の保全にも繋がります。
将来的な負担を考慮し、早めの対策を講じることが賢明と言えるでしょう。
当社では、不動産のスペシャリストが徹底的・多角的にサポートいたします。
山口市・防府市周辺で不動産にお困りの方は、お気軽にご相談ください。




