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不動産における抵当権と根抵当権の違いとは?それぞれの使い分けを解説
2026.07.11

不動産を担保とする資金調達において、抵当権と根抵当権という二つの権利がよく用いられます。 どちらも債権者を保護するための仕組みですが、その性質や適用される場面には違いがあります。 これらの違いを理解することは、ご自身の状況に合った最適な選択をする上で非常に重要です。 不動産担保の権利について、その特性と使い分けを見ていきましょう。
抵当権と根抵当権の違い
抵当権と根抵当権は、いずれも不動産を担保として債権者が債権の回収を図るための権利ですが、その特性には明確な違いがあります。 最も大きな違いは、担保対象となる債権の確定性です。 抵当権は、特定の借入金に対して設定されるもので、返済すべき金額や期日が債権発生時に確定しています。 一方、根抵当権は、将来発生する不特定の債権を担保とするもので、あらかじめ設定した「極度額」という上限額の範囲内であれば、何度かの借入や返済があっても、その範囲内で担保が継続されます。 この極度額の範囲内で、最終的に確定する債権額が変動するのが根抵当権の特徴です。
担保対象と確定する債権額が異なる
抵当権は、例えば住宅ローンなど、個別の借入契約に基づいて設定されます。 そのため、担保される債権額は契約時に明確に定まっており、返済が完了すれば消滅します。 これに対し、根抵当権は、継続的な取引関係から生じる将来の債権を包括的に担保することを目的としています。 そのため、担保される債権額は元本が確定するまでは確定せず、極度額という上限額のみが定められています。 この「確定性」の有無が、両者の根本的な違いと言えます。
借入の目的と回数で使い分ける
抵当権は、単一の借入金を担保する場合に適しています。 例えば、住宅購入のように、一度の借入に対して返済計画が明確なケースです。 一方、根抵当権は、事業資金の調達のように、継続的または反復的に資金の借入が必要となる場合に有効です。 極度額の設定により、都度抵当権を設定し直す手間が省け、柔軟な資金繰りが可能になります。 事業の成長や資金需要の変化に合わせて、必要な手続きを踏んだうえで極度額の増減も検討できます。
不動産担保の権利選択
不動産を担保とする権利を選択する際には、資金を借り入れる目的や、将来的な資金の必要性を考慮することが重要です。 どちらの権利が適しているかは、個々の状況によって異なります。
継続的な融資には根抵当権が適している
事業を営む法人や個人事業主にとって、運転資金や設備投資など、継続的に融資を受ける機会は少なくありません。 そのような場合、根抵当権を設定しておけば、極度額の範囲内で担保手続きを再度行う必要がなく、迅速かつ効率的に資金調達ができます。 また、一度元本が確定するまでは、借入額の増減にも柔軟に対応できるため、事業の変動性に対応しやすいというメリットがあります。
個別の借入には抵当権が適している
住宅ローンや不動産担保ローンなど、特定の目的に対して一度だけ資金を借り入れ、その後は計画的に返済していくようなケースでは、抵当権が適しています。 抵当権は、担保となる債権額が明確であり、返済が進むにつれて被担保債権額も減少していくため、シンプルで分かりやすいのが特徴です。 個別の借入ごとに設定・抹消を行うため、管理もしやすいと言えます。
まとめ
不動産を担保にする抵当権と根抵当権は、どちらも債権者の権利を保護する重要な役割を果たしますが、その性質と適用場面が異なります。 抵当権は個別の確定した債権を担保するのに対し、根抵当権は極度額を設定して将来の変動する債権を包括的に担保します。 この違いから、個別の借入には抵当権が、事業資金などの継続的な融資には根抵当権が適していると言えます。 ご自身の資金調達の目的や、将来的な資金ニーズを考慮し、適切な権利を選択することが、円滑な資金繰りのために不可欠です。 山口市・防府市周辺で築浅の中古住宅の購入や住み替え、不動産を活用した資金計画を検討している方は、物件の条件だけでなく、抵当権や根抵当権といった担保に関わる仕組みも理解しておくと安心です。 ご自身の目的や将来的な資金ニーズに合った判断をするためにも、専門家へ相談しながら慎重に進めましょう。




