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山口市・防府市で不動産売却を手がける住むテラスが、不動産売却に関するお役立ち情報や豆知識をご紹介します。不動産のスペシャリストとしての知識や経験、地域密着型の情報力を活かした内容をお届けいたしますのでご覧ください。

2026.07.18

不動産の生前贈与による相続対策とは?メリットとデメリットを解説

不動産の将来的な承継は、多くの資産家にとって重要な関心事です。 円滑な資産移転や相続税の負担軽減を目指し、早めに計画を立てたいと考える方もいらっしゃるでしょう。 特に、分割が難しい不動産をどのように次世代へ引き継いでいくかは、慎重な検討が求められます。 生前贈与は、こうした課題に対する一つの有効な選択肢として注目されています。

不動産の生前贈与は相続対策になるか

生前贈与とは

生前贈与とは、財産を所有している方が、その財産を生きている間に無償で特定の相手に譲り渡す行為を指します。 これは、贈与者と受贈者の合意に基づいて成立する契約であり、口約束でも法的には有効ですが、書面によらない贈与は履行が終わっていない部分について解除される可能性があります。 そのため、後々の認識のずれや税務調査などに備え、贈与契約書を作成しておくことが推奨されます。

相続税軽減の可能性

不動産の生前贈与は、将来的な相続税の軽減につながる場合があります。 例えば、将来的に価値が大きく上昇すると見込まれる不動産を、評価額が低い現時点で贈与することで、相続発生時の相続税額を抑えられる可能性があります。 また、収益を生む賃貸物件などを早めに贈与すれば、その収益は受贈者のものとなり、贈与者の相続財産の増加を抑制できます。 ただし、一般的には贈与税の税率は相続税よりも高い傾向があるため、個別の状況に応じた慎重な検討が必要です。

資産承継の確実性

生前贈与の大きな利点の一つは、所有者自身の意思に基づき、希望する相手に不動産を確実に承継させられる点です。 遺言書による指定も可能ですが、解釈の違いから相続人間で争いが生じるケースも少なくありません。 不動産のように分割が難しい資産の場合、遺産分割協議が難航し、共有名義となってしまい、将来的な売却などの際にトラブルの原因となることもあります。 生前贈与によって、これらの相続トラブルを回避し、円滑な資産承継を実現することが期待できます。

不動産を生前贈与するメリットとデメリットは何か

贈与税や各種税金の負担

不動産を生前贈与する際には、贈与税のほか、不動産取得税や登録免許税といった税金が発生します。 特に、贈与税は一般的に相続税よりも税率が高い傾向があり、高額な不動産を一度に贈与すると、相続した場合に比べて納税額が大幅に増加する可能性があります。 これらの税金は、贈与を受ける側が負担することになるため、事前に十分な納税資金の準備が必要となります。

特例適用やトラブルの可能性

生前贈与された不動産は、相続や遺贈によって取得した財産ではないため、原則として「小規模宅地等の特例」といった相続税上の優遇措置を利用できません。 これは、相続税負担を軽減できる可能性を失わせる要因となります。 また、相続時精算課税制度を利用した場合、不動産の評価額が贈与時から相続発生時に下落していても、原則として贈与時の評価額をもとに、一定額を控除した上で相続税の課税価格に加算されるリスクがあります。 さらに、贈与された不動産の管理方法や収益分配を巡って、家族間で意見の対立が生じたり、他の相続人との公平性を巡って「特別受益」として問題視されたりするなど、トラブルに発展する可能性も考慮する必要があります。

贈与手続きの流れ

不動産を生前贈与する際の手続きは、一般的に以下の流れで進められます。 まず、贈与者と受贈者間で「贈与契約書」を作成します。 次に、不動産を管轄する法務局で「所有権移転登記(名義変更)」を行います。 これには、土地の固定資産評価証明書や贈与契約書などの書類が必要です。 最後に、受贈者は贈与を受けた翌年の3月15日までに、贈与税の申告と納税を行う必要があります。 これらの手続きには専門的な知識が必要なため、司法書士や税理士といった専門家への依頼が推奨されます。

まとめ

不動産の生前贈与は、将来の相続に備え、資産を確実に承継させるための有効な手段となり得ます。 所有者の意思を反映させやすく、相続トラブルの回避や、特定の条件下では相続税負担の軽減に繋がる可能性もあります。 しかし、贈与税や不動産取得税などの税負担が増加するリスク、相続税の特例が原則として適用できなくなること、そして家族間のトラブルに発展する可能性なども併せ持ちます。 不動産の生前贈与がご自身の状況にとって最善の選択肢であるか否かは、個々の資産状況や家族構成、将来の見通しなどを考慮した慎重な検討が必要です。 不明な点や判断に迷う場合は、税理士などの専門家にご相談されることをお勧めします。 山口市・防府市周辺で築浅の中古住宅を所有している方や、将来的な相続・生前贈与を検討している方は、物件の価値や税負担、家族間での分け方を早めに確認しておくことが大切です。 大切な不動産を円滑に引き継ぐためにも、専門家へ相談しながら、ご自身の状況に合った方法を選びましょう。